本来子宮内側にある内膜の組織が、子宮の内側以外の筋肉層で増殖したり(内性子宮内膜症という)、卵巣、卵管、子宮と直腸間、直腸などで増殖する(外性子宮内膜症)病気。特に卵巣内の内膜症では、たまった血液が次第に黒ずんでくるのでチョコレート嚢胞といわれる。性周期に一致して、子宮内膜組織の増殖、出血、再生を繰り返すため、種々の障害が出てくる。月経時や性交時の痛み、月経時の出血量の多さ、出血期間の異常な長さ、腰痛、不妊などが起こる。婦人科で開腹された内一〇%に、この病気がみつかるという。三五〜四五歳に多く、最近増えている。治療にはダナゾールなど男性ホルモンから得られた薬を投与して月経を止める偽閉経療法、手術療法がある。