がん(癌)関連用語解説

◆がんに関連する用語解説(50音順)

【英数字】

B型肝炎,C型肝炎

【あ−お】

悪疫質(あくえきしつ)
悪性腫瘍(あくせいしゅよう)
黄疸(おうだん)

【か−こ】

化学療法
肝硬変
間質性肺炎(かんしつせいはいえん)
癌性胸膜炎(がんせいきょうまくえん)
癌性腹膜炎(がんせいふくまくえん)
胸水
原発巣(げんぱつそう)
抗がん剤,抗癌剤,制癌剤,制がん剤
骨転移
高分化がん

【さ−そ】

細胞診
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
重粒子線療法
腫瘍マーカー(しゅようまーかー)
小細胞がん
浸潤(しんじゅん)
スキルスがん,スキルス胃癌,スキルス胃がん
ステージ
生活習慣病
生検
腺がん,腺癌(せんがん)

【た−と】

大細胞がん(だいさいぼうがん)
多剤併用療法
低分化がん
転移(てんい)

【は−ほ】

播種(はしゅ)
発がん物質
非小細胞がん(ひしょうさいぼうがん)
副作用(ふくさよう),抗がん剤の副作用
腹水(ふくすい)
腹膜炎(ふくまくえん),がん性腹膜炎
腹膜播種(ふくまくはしゅ)
分化型,分化度(ぶんかがた)
扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)
ボールマン
放射線療法
補助化学療法
ホジキン型リンパ腫,非ホジキン型リンパ腫
ホルモン療法,ホルモン治療

【ま−も】

未分化がん(みぶんかがん)

【や−よ】

薬物療法
陽子線療法

【ら−ろ】

臨床病気

【英数字】


B型肝炎,C型肝炎

肝炎とは肝臓の炎症性疾患の総称のことで、主な原因としてウイルス性、 アルコールや薬物の中毒性、自己免疫性に分かれ、また、経路によって急性と慢性に分かれます。
ウイルス性の肝炎にはA,B,C,D,Eの五型の他に最近になってG型、TTV型が見つかりました。
B型肝炎やC型肝炎はウイルス性の肝炎で、肝炎ウイルスが肝臓に住み着くことにより引き起こされる肝炎で、 肝硬変や肝臓がんといった重い肝臓疾患へ移行する率が極めて高いことが知られています。
肝硬変や肝がんへの移行期には血小板の数値が低値になることが多いようです。
B型肝炎、C型肝炎は血液を介して感染します。

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【あ−お】


悪疫質(あくえきしつ)

全身症状が極めて悪化したものであり、患者は全身が衰弱しやせ細り、貧血などを起こすこともある。


悪性腫瘍(あくせいしゅよう)

悪性の細胞が体内で発生し、臓器内で増殖するとともにリンパ節やほかの臓器にも転移して、生命にまで重大な影響を与えるような腫瘍。
いわゆる「がん」のこと。
原因はまだ不明だが、 ウイルス、遺伝素因、化学物質、放射線などが関係していると考えられている。
日本人の死因の第1位で、全体の約3割を占める。


黄疸(おうだん)

血液中の直接または間接ビリルビン(胆汁色素)の増加により,皮膚,結膜,血漿その他の組織が黄染している状態。
ミカン,カボチャ等の大量摂取後の皮膚の黄染は一時的なもので,これと異なる。
溶血性疾患,肝疾患,胆道・胆嚢疾患時に起こる。
溶血性黄疸では腹痛を伴い便・尿の色調は正常である。
肝性のものは,各種肝炎,肝硬変などにみられ,食欲不振,褐色尿,肝腫大,腹水を伴うことが多い。
胆道・胆嚢性のものは閉塞性とも呼ばれ,結石やがんが原因で,右肋骨弓下部痛,褐色尿,灰白土様便を伴うことが多い。

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【か−こ】


化学療法

がん細胞を死滅させる作用を持つ薬剤のこと。
静脈注射・点滴として用いるものが大部分だが、経口(飲み薬)のものもある。
副作用が強く、そのため死亡したり、重篤な後遺症を残すことがある。
抗がん剤治療で生存率の向上がみられるのは、小児急性白血病、悪性リンパ腫、子供のがんなど、全がんの一割。
胃がん、肝がん、膵がん、大腸がんなど、大人のがんの大部分には無効で有害。
日本で認可・販売されている抗がん剤の半分以上は、欧米で認可されていない、いわばいい加減で危険な薬である。
広義では、ホルモン療法剤を抗がん剤に含めてよぶこともある。
化学療法は抗がん剤治療とほぼ同義。


肝硬変

慢性の肝障害の結果、肝細胞がこわされ結合組織が増加して、肝臓が硬化縮小する病気。
症状が進行すると腹水の貯留、脾腫・食道静脈瘤・貧血・黄疸・全身衰弱を来す。
しばしば肝臓癌を伴う。


間質性肺炎(かんしつせいはいえん)

肺の間質(肺胞壁)の炎症性反応を主とする肺炎の一型。
抗がん剤の投与などで起こることがあり命に関わることもあるため注意が必要。


癌性胸膜炎(がんせいきょうまくえん)

胸膜の炎症で,液体の貯留する湿性胸膜炎と,貯留のない乾性胸膜炎があるが,前者が多い。
結核,肺炎,悪性腫瘍(がん)等の原因で起こり,各疾患に特徴ある貯留液(胸水)を伴う。
癌性胸膜は原発性のものは少なく,乳房,肺,胃,食道等の近接臓器の癌の転移によるものが多い。
限局性または広範な病巣を作り,他種の⇒胸膜炎よりも呼吸困難,胸痛が強い。
胸水は血性で,癌細胞の証明により確診される。


癌性腹膜炎(がんせいふくまくえん)

原発性のものは少なく,胃,腸,卵巣などの近接臓器の癌が腹膜へ波及して多数の小結節,腫瘤が形成されるものが多い。
結核性の慢性腹膜炎に比し,発熱なく,腹壁の緊張も少ない。
腹水は血性または漿液性で,癌細胞の証明により確診される。


胸水

胸膜腔内に溜まる液。
胸膜炎・胸膜腔腫瘍・心不全などの時に見られる。


原発巣(げんぱつそう)

臓器ないし組織に発生した「がん」病巣を原発巣といい、原発巣からがん細胞が離れて、他の臓器・組織に取りついて増殖することを転移という。


抗がん剤,抗癌剤,制癌剤,制がん剤

がん細胞を死滅させる作用を持つ薬剤のこと。
静脈注射・点滴として用いるものが大部分だが、経口(飲み薬)のものもある。
副作用が強く、そのため死亡したり、重篤な後遺症を残すことがある。
抗がん剤治療で生存率の向上がみられるのは、小児急性白血病、悪性リンパ腫、子供のがんなど、全がんの一割。
胃がん、肝がん、膵がん、大腸がんなど、大人のがんの大部分には無効で有害。
日本で認可・販売されている抗がん剤の半分以上は、欧米で認可されていない、いわばいい加減で危険な薬である。
広義では、ホルモン療法剤を抗がん剤に含めてよぶこともある。
化学療法は抗がん剤治療とほぼ同義。


骨転移

がん細胞が骨に転移すること。
乳がん、肺がん、前立腺がん、甲状腺がん、腎がん、胃がん、肝がん、子宮がん、大腸がん、甲状腺がんなど多くのがんが骨に転移する。
転移すると強い痛みを伴うようになる。
骨転移の診断としてはレントゲン写真による骨変化が重要だが、特に骨変化には大きく分けて骨溶解型と骨吸収型に分けられる。
骨吸収型では骨の強度が著しく損なわれるため、骨折をきたす可能性が非常に高く、早期の治療が必要となる。
全身の骨転移の状態を見るには骨シンチグラフィーが最も良いとされている。
治療としては主に放射線療法が行われる。


高分化がん

がん細胞が、その発生した組織や器官の正常細胞に近ければ近いほど分化したがんであるとされ、高分化のがん細胞は、がんが発生した組織の正常細胞に近い形をしているということになる。
一般に高分化がんは低分化がんと比較して予後は良いとされている。

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【さ−そ】


細胞診

がんが疑われる組織の一部を切り取って病理組織学的に検査するのが生検で、組織から遊離した細胞を検査するのが細胞診である。
前者の方が正確であるが、臓器、病変によって使い分ける。
生検が一般的なのは胃、大腸、リンパ節、皮膚などで、開胸、開腹によって病変部を採取することもある。
細胞診は、骨髄、たん、子宮頸部、胸・腹水などでよく行われ、正常(クラスI)から確実ながん(クラスV)まで五段階に分けられる。


子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

子宮の平滑筋から発生する良性の腫瘍。
肥満した人に多い。
子宮の外側に腫瘤のできる漿膜下筋腫,子宮腔内にできる粘膜下筋腫,筋層内にできる壁内筋腫などがある。
原因は不明だが卵巣機能と密接な関係があることは確実。
症状は月経血量の増加,不正出血,隣接臓器の圧迫症状,疼痛など。
障害がなければ放置する場合もあるが,腫瘍の発育程度,状態の変化によりX線照射や,筋腫のみの切除または子宮腟上部切断,子宮全摘除術を行なう。
癌と違い転移のおそれはない。


子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

本来子宮内側にある内膜の組織が、子宮の内側以外の筋肉層で増殖したり(内性子宮内膜症という)、卵巣、卵管、子宮と直腸間、直腸などで増殖する(外性子宮内膜症)病気。
特に卵巣内の内膜症では、たまった血液が次第に黒ずんでくるのでチョコレート嚢胞といわれる。性周期に一致して、子宮内膜組織の増殖、出血、再生を繰り返すため、種々の障害が出てくる。
月経時や性交時の痛み、月経時の出血量の多さ、出血期間の異常な長さ、腰痛、不妊などが起こる。
婦人科で開腹された内一〇%に、この病気がみつかるという。
三五〜四五歳に多く、最近増えている。
治療にはダナゾールなど男性ホルモンから得られた薬を投与して月経を止める偽閉経療法、手術療法がある。


重粒子線療法

陽子、重粒子のような、電子よりも重い粒子を用いた放射線治療をいう。


腫瘍マーカー(しゅようまーかー)

がん細胞がつくり、血液や尿から検出される物質。
がんの種類によって物質が異なる。
肝がんのアルファ・フェトプロテイン、膵がんのCA19‐9、卵巣がんのCA125など多数の物質が知られている。
しかしそのがんで必ず検出されるわけではなく、またがん以外の疾患で増加する場合もあり、今のところがんの早期発見の有力な決め手とはいえない。
むしろ診断の確認、手術などの治療効果、再発の有無などの判定に用いる。


小細胞がん

肺がんの種類は組織型により、小細胞型肺がんと非小細胞型肺がんとに分類される。
後者が肺がんの大部分を占め、さらに偏平上皮がん、腺がん、大細胞型がんとに分かれる。


浸潤(しんじゅん)

がん細胞は周囲の組織に浸入して増殖を続けます。
これを浸潤と呼びます。
例えば胃壁は粘膜層、粘膜下層、筋肉層、漿膜下層、漿膜層の5つの層に分けられますが粘膜層に発生したがんが粘膜下層⇒筋肉層へと深く深く浸入していくことを浸潤と呼んでいます。


スキルスがん,スキルス胃癌,スキルス胃がん

腺がんのなかでも線維組織のなかにがん細胞が散在しているようながんを硬がん(スキルス)といい、浸潤性が高い。
胃がん、乳がんに多い。


ステージ

がんの進行度を分類する概念で、ステージともいう。
原発巣の大きさや進展度、リンパ節転移や臓器転移の有無を勘案して分類する。
通常、一期(ステージ・ワン)から四期(ステージ・フォー)まで四段階に分け、数字が増えるにつれ進行した状態を表す。
臓器によっては、ゼロ期(ステージ・ゼロ=上皮内がん)を加え、五段階に分類する。
ステージA、ステージBといった別の分類が好んで使われる臓器もある。
早期がん、進行がんという分類は慣用的表現であり、使われ方はそれぞれの臓器によってまちまち。
たとえば胃では、一期の一部だけが早期がんとされるが、乳がんでは二期まで早期がんに含めるのが普通。
したがって早期がんといっても、臓器によって生存率は異なる。


生活習慣病

一九五六(昭和三一)年ごろから使われはじめた「成人病」は、発病が低年齢化し、また誘発原因として食生活や喫煙、飲酒などの生活習慣の影響が大きいことから、九六(平成八)年一○月、厚生省は四○年にわたって使われてきたこの名称を改めることを決めた。
早期発見・早期治療を一歩進めて、生活改善などの予防対策を強力に押し進めると同時に、若い世代に対して、この種の病気への自覚を促すのが狙い。
医学用語ではないので病気の範囲はあいまいだが従来、成人病として扱われていた脳卒中、心臓病、がん、糖尿病などに加えて、肝疾患、胃潰瘍、骨粗鬆症、歯周囲炎など、生活習慣に問題のある疾患はすべて、この生活習慣病に含まれる。


生検

がんが疑われる組織の一部を切り取って病理組織学的に検査するのが生検で、組織から遊離した細胞を検査するのが細胞診である。
前者の方が正確であるが、臓器、病変によって使い分ける。
生検が一般的なのは胃、大腸、リンパ節、皮膚などで、開胸、開腹によって病変部を採取することもある。
細胞診は、骨髄、たん、子宮頸部、胸・腹水などでよく行われ、正常(クラスI)から確実ながん(クラスV)まで五段階に分けられる。


腺がん,腺癌(せんがん)

肺がんの種類は組織型により、小細胞型肺がんと非小細胞型肺がんとに分類される。
後者が肺がんの大部分を占め、さらに偏平上皮がん、腺がん、大細胞型がんとに分かれる。

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【た−と】


大細胞がん(だいさいぼうがん)

肺がんの種類は組織型により、小細胞型肺がんと非小細胞型肺がんとに分類される。
後者が肺がんの大部分を占め、さらに偏平上皮がん、腺がん、大細胞型がんとに分かれる。


多剤併用療法

数種類の抗がん剤を同時に使って治療すること。
一種類の抗がん剤では副作用が強く出て、患者が耐えられないので大量に使用できず、がんを死滅させられないのが普通。
しかし、それぞれの抗がん剤の副作用が異なるので、数種類の抗がん剤を少しずつ用いれば、副作用が分散して患者が耐えられる一方、がん死滅効果だけが増強して、がんを死滅させられるようになる。
抗がん剤治療の標準的方法だが、全がんの九割はこの方法でも治らない。


低分化がん

がん細胞が、その発生した組織や器官の正常細胞に近ければ近いほど分化したがんであるとされ、低分化のがん細胞は、がんが発生した組織の正常細胞にはほとんど類似性がない形をしているということになる。
一般に低分化がんは高分化がんと比較して予後は悪いとされている。


転移(てんい)

悪性腫瘍細胞や病原体などが,原発巣から離れた他の場所へ移行して原発病変と全く同一の変化を起こすこと。
一般には悪性腫瘍の転移が大きな問題であり,血流に運ばれる血行性転移,リンパ流に運ばれるリンパ行性転移のほか,胃癌・腸癌などがその壁を貫いて体腔内に種をまいたように転移(播種という)するものなどがある。
転移が起こると治療困難で予後不良のことが多い。

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【は−ほ】


播種(はしゅ)

がん細胞が遊離して体腔にまき散らされるタイプの転移。
腹膜播種など。
胸水や腹水を伴う。


発がん物質

遺伝子に影響を与えてがんを発生させる可能性のある物質のこと。
現在わかっているものだけでも約2,000種類。
たばこの煙の中には約40種類もの発がん物質が含まれていると言われている。
このほか、魚や肉など食品の焦げ、 トウモロコシやナッツ類に生えるカビなどにも、発がん物質が含まれている。


非小細胞がん,非小細胞肺がん(ひしょうさいぼうがん)

肺がんの種類は組織型により、小細胞型肺がんと非小細胞型肺がんとに分類される。
後者が肺がんの大部分を占め、さらに偏平上皮がん、腺がん、大細胞型がんとに分かれる。


副作用(ふくさよう),抗がん剤の副作用

薬物を使用したときに現れる、治療上不要な、または有害な作用をいう。
その薬物に期待された薬効を主作用とすると、それ以外の意図しない作用は副作用とみなされる。
副作用の発現には、年齢、性別、合併症など種々の要因が影響を与えることがある。
また、医薬品の添付文書の多くには副作用の項が設定されており、これまでに確認された副作用や作用機序から予想される副作用が記載されている。
しかし、副作用は必ずしも起こるものではない。
そこで、医薬品添付文書には、個々の副作用の発現頻度を表現する副詞がつけられている。
具体的には「まれに」の表現は0.1%未満、「時に」の表現は0.1%以上5%未満、無表示のものは5%以上または頻度不明とされている。
副作用は、薬物の使用中止により症状が消失することが多いが、薬物によっては急に中止すると危険な場合もある。


腹水(ふくすい)

腹腔内に液体の溜る病症。
また、その液。
腹部が膨満する。


腹膜炎(ふくまくえん)がん性腹膜炎

原発性のものは少なく,胃,腸,卵巣などの近接臓器の癌が腹膜へ波及して多数の小結節,腫瘤が形成されるものが多い。
結核性の慢性腹膜炎に比し,発熱なく,腹壁の緊張も少ない。
腹水は血性または漿液性で,癌細胞の証明により確診される。


腹膜播種(ふくまくはしゅ)

がん細胞が遊離して体腔にまき散らされるタイプの転移。
腹膜播種など。
胸水や腹水を伴う。


分化型,分化度(ぶんかがた)

がん細胞が、その発生した組織や器官の正常細胞に近ければ近いほど分化したがんであるとされ、高分化のがん細胞は、がんが発生した組織の正常細胞に近い形をしているということになる。
一般に高分化がんは低分化がんと比較して予後は良いとされている。


扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)

肺がんの種類は組織型により、小細胞型肺がんと非小細胞型肺がんとに分類される。
後者が肺がんの大部分を占め、さらに偏平上皮がん、腺がん、大細胞型がんとに分かれる。


ボールマン

胃がんの分類方法でボールマンI型からIV型まであり、IV型は最も悪性度の高い浸潤性の高いスキルス胃がんとなる。


放射線療法

放射線の照射による治療法。
X線,電子線,各種放射性元素などが使用される。
対象は主として癌,肉腫などの悪性腫瘍で,そのほか血管腫などの良性腫瘍,バセドー病,瘰癧,各種皮膚疾患など。
体外照射は,低電圧X線などで比較的浅い部位を照射する表在治療と,高電圧X線やコバルト60で深部の病巣を照射する深部治療に大別され,後者には近時ベータトロンや直線加速装置による超高圧X線や電子線が利用されている。
体内照射には各種放射性元素,特に放射性同位元素が利用され,注射や内服によるほか,その封入細管を限局した病巣に刺入する組織内照射が用いられる。


補助化学療法

手術をしたあと、念のためとして行われる抗がん剤治療だが、治癒率や生存率の向上は認められていない(つまり無効・有害)。
フルオロウラシル系の経口薬や座薬が用いられることが多いが、そもそもフルオロウラシル系の経口薬や座薬は、がんを治す有効性が証明されておらず、欧米では使われていない。
手術前に、がんの縮小を目指して抗がん剤が使われることがあり、ネオアジュバント化学療法とよばれる。
手術はやりやすくなるが、生存率の向上は見られないようである。


ホジキン型リンパ腫,非ホジキン型リンパ腫

ホジキン病と非ホジキンリンパ腫に分かれ、さらに組織型によって細分される。
ホジキン病は無痛性の腫瘤として、頚部に初発することが多く、順序正しく進展する傾向があるので、一期、二期は放射線治療が標準的治療法。
三期、四期は抗がん剤治療が中心。
非ホジキンリンパ腫は、頚部、腋窩、鼠蹊部などのリンパ節が腫脹して発見されることが多い。
進行が緩徐だが、なにをしても治りにくいタイプと、進行が急だが治療により一定程度治るものとの二種に分かれる。
そのうち後者は、一期でも全身に微小転移巣が存在する可能性が高いので、一期にも放射線治療と化学療法を併用するのが普通。
化学療法は、四種類の抗がん剤を組み合わせたCHOP(チョップ)療法が基本で、三、四期に強力な抗がん剤治療をしても、生存率がCHOPの場合以上に向上しないことが知られている。


ホルモン療法,ホルモン治療

ある種のがんでは、がん細胞の発育にホルモンを必要とするため、特定のホルモンを分泌している部分を手術でとり除いたり、経口や注射によって、そのホルモンと反対の作用をするホルモンを投与して、がん細胞の発育を阻止する治療法が行われる。
この治療法をホルモン療法(内分泌療法)といい、がん細胞を殺すのではなく、がんの発育を阻止してコントロールするのが特徴になる。

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【ま−も】


未分化がん(みぶんかがん)

癌が分化の特徴を示さず、細胞起源が形態学的には全く把握できないものである。
上皮性腫瘍の特性である胞巣状構造を示すのが原則であるが、細胞が相互接着性を失って個々ばらばらに増殖するものもあり、極端な場合は肉腫と区別がつかない。
腫瘍を構成する細胞は、小型円型または紡錘形、やや大型で多形性に富むことなどが多い。
このうち紡錘形細胞癌は前述のごとく低分化の扁平上皮癌であることが多く、大細胞癌は低分化の腺癌のことが多い。
未分化癌は一般に細胞異型が著しく、核分裂像に富み、発育が急速で早期に転移を形成し、予後はきわめて不良である。

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【や−よ】


薬物療法

抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を使った治療の事を薬物療法とよぶ。


陽子線療法

陽子、重粒子のような、電子よりも重い粒子を用いた放射線治療をいう。

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【ら−ろ】


臨床病気

がんの進行度を分類する概念で、ステージともいう。
原発巣の大きさや進展度、リンパ節転移や臓器転移の有無を勘案して分類する。
通常、一期(ステージ・ワン)から四期(ステージ・フォー)まで四段階に分け、数字が増えるにつれ進行した状態を表す。
臓器によっては、ゼロ期(ステージ・ゼロ=上皮内がん)を加え、五段階に分類する。
ステージA、ステージBといった別の分類が好んで使われる臓器もある。
早期がん、進行がんという分類は慣用的表現であり、使われ方はそれぞれの臓器によってまちまち。
たとえば胃では、一期の一部だけが早期がんとされるが、乳がんでは二期まで早期がんに含めるのが普通。
したがって早期がんといっても、臓器によって生存率は異なる。

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